オル太の制作日記
日立風流物3Dモデルの制作
2021年2月16日

『TRANSMISSION PANG PANG』をオンラインで行うゲームの制作が具体的に動き出した。
新型コロナ感染者が急増している中、日立の人々と直接集まって祭りのゲームをする事は難しくなってしまったが、そういった状況だからこそ、現代における祭りや、風習の伝承、伝達のあり方を考えてきた『TRANSMISSION PANG PANG』として、オンラインで行うのは、必然の様にも感じる。

水庭さんとの手紙のやりとりの中で、日立風流物について教えていただき、その内容や、説明の為に東京に送付してくれた日立風流物パンフレットをもとにゲームのフィールドとなる日立風流物を3Dモデルで作ってみた。

土台は旋回しやすい様に柱が微妙に反り返っていたり、組み立てしやすい様な加工が木材に施されていたり、モデルを作る事で初めて気づく。また、車輪と下土台はどう固定されているのか、カグラサンのハンドルはいくつあり、表山とどう連動して動くのかなど、知りたいことがどんどん増えていく。


3Dモデルに早速、マスを配置しながら、ゲームの構造をシミュレーションして探っていく。

(長谷川)

便りはじめる
2021年2月10日

茨城に滞在ができなくなっているこの状況で、直接、会わずに交流をすることになった。zoom、メッセンジャー、電子メール、方法はいくつかあるが、手紙でのやりとりに決まり、今回の県北のテーマでもある「便り」を紡ぎながらリサーチと制作を深めていく。

手紙のお相手は、日立郷土芸能保存会の会長である水庭久勝さんだ。日立郷土芸能保存会は、元は宮田風流物保存会という名称で昭和二十九年、戦災によって止まっていた風流物を復興する時期に結成されたそうだ。日立風流物について話を聞きたく手紙をやりとりしている。日立へ赴き水庭さんに直接教えてもらえたら、言葉で説明しづらいであろうことも、実際に人形や写真、資料がその場にあれば容易いかもしれない。けれど、手紙は手紙でじっくり何度も読み返すことができるし、文章から伝わる丁寧さは、会って聞くのとは違った良さがある。

一通目の手紙を送り、そのお返事を頂いた。いくつかこちらからした質問に、説明を書いてくださった。風流物の継承、人形、山車についてだ。手紙で教えて頂いたお話は、その歴史や概要だけでなく、風流物に参加する方々にしか知られていないような、細かな事も丁寧に書かれていた。

・日立風流物は三百年前頃からあるけれど、山車がどんなものだったのかははっきりしていない。村人がいろいろ考えて、今の形に変わっていったらしい。

・山車に乗るからくり人形は、祭りの度に作り変える。人形の持つ刀、槍などの道具を持つ人形の手は、それぞれ違った形をしているそうだ。その道具を使う動きに合うように、肩や腕、手、指といったものを動くように作る。そして、たくさん張られた糸で動かす。

・人形は表山、裏山にそれぞれ14、5体づつ、山車に乗る人は、作者(人形を動かす人)と鳴物で約四、五十人、それに山車を動かす屋形係を加えて総勢約百二、三十人によって風流物が公開される。

興味のそそられる事柄がいくつも書かれていた。今後続く手紙も楽しみだ。

(川村)

東京より
2021年2月3日

ここに日記のようなものを書いていく。

今回のレジデンスでは2017年から続けている『TRANSMISSION PANG PANG』というプロジェクトを元に進めていこうと思う。

https://olta.jp/works/trapangー2017/

とは言ったものの、コロナ渦で茨城での滞在ができなくなった。

現地の人に実際会って話をしたりできないので、今回の県北のテーマである「便り」が重要になってきそうだ。

茨城県日立市で行われている日立風流物を中心にリサーチしている。

日立でその土地の風習をテーマにボードゲームを作って現地の人とプレイをする予定だったがそれは断念した。

最後のアウトプットはオンライン上で参加できるゲームにするのはどうか。

以前描いた日立での展示プランのドローイングを見返す。

展示会場の俯瞰図なのだが、このままボードゲームのデザインに使えなくもないか。

写真中央上:裏山。山車の背には裏山といって絶壁になっている。勧善懲悪の物語が演じられる事が多い。※鬼退治をする。成功すれば五コマ進み失敗すれば五コマ戻る。

左上:からくり人形。実際は反対の半身に頭がもう一つ付いている。紐を引くことで役が早変わりする。※紐を選び引くと指示が書いてある。

左下:町会の旗。※アバターに旗を一本持たせる事ができる。ゴールまで持ち続ける。

中央下:龍。※一気にコマを進める事ができる。首を回し、向いた方角でコマ数が変わる。

右:船。※島流し。山車の飾りを没収される。ふりだしへ戻る。

と言った具合だろうか。

(斉藤)

只今、準備中です!
2020年10月8日